国立大学法人三重大学との共同研究により、ウイルスを利用した新しいタイプの抗がん剤を開発しました。
本技術は、ヒトパラインフルエンザ2型ウイルスをベースに、がん細胞に対して強力な免疫応答を誘導するリガンド分子をウイルス表面に提示するという独自のアプローチを採用しています。
このウイルスは、増殖能力を失わせた安全な非増殖型ウイルスでありながら、がんに対する免疫細胞の活性化を強力に促進します。具体的には、T細胞共刺激分子として知られる OX40L、4-1BBL、GITRL、CD27L、CD30L などのタンパク質をウイルスの外膜(エンベロープ)上に提示し、がん細胞に対する免疫応答を高めることができます。
この研究成果は、「抗がん剤、がん治療用医薬組成物、及びキット」として特許(特許第7398680号)を取得しており、ウイルス工学と免疫学を融合した革新的な技術として注目されています。